2009年11月23日

フランスは劇的なW杯予選敗退も経験している

2010年ワールドカップ予選プレーオフ2ndレグのフランスvsアイルランド戦におけるアンリのハンド問題が激論を巻き起こしている。
アイルランドには同情するも、FIFAが例外を作りたくないのは理解できる。ただ、非常に後味の悪さが残ってしまているのも事実だ。アンリ自身がハンドを認め再戦を要求しているし、審判が行方不明になってしまうなど、特例としての措置を考えたほうが良かったのではないかとも思う。

誇らしいとは言えない予選突破であったが、かつてフランスは劇的とも言えるW杯予選敗退を経験しているのをご存知だろうか。
それは「パリの悲劇」と呼ばれている。

1994年のアメリカW杯予選Group6。フランスは残り2戦を残し、首位に立っていた。
ライバルはスウェーデン、ブルガリア。
グループ2位以内が勝ち抜け条件で、あと勝ち点1を取れば突破という状況であった。
残り2戦ともホームで戦えるアドバンテージがあり、1戦は予選中勝ち星の無いイスラエルで、アウェーでの試合では0-4で大勝しているということもあり、余裕で突破できると誰もが考えていた。

当時のチームはスター揃いのチームで、2トップはカントナ、パパン、トップ下にジノラ、中盤にはデシャン、バックにはデサイー、ブラン、リザラズなど、すさまじい面子が揃っていた。
ちなみにこの時にはジダンはいない。

残り2戦目のイスラエル戦で勝ってすっきり決めたいフランスだったが、当日は大雨という最悪のコンディション。
フランスがボールを支配し、押し気味に進めるも先制される。しかし、2-1と逆転し、前半を折り返す。
後半もチャンスを作っていたのはフランスだったが、83分に同点ゴールを許すと、93分に逆転されて敗戦。
W杯出場決定は1ヵ月後に持ち越された。

最終戦の相手はブルガリア。
ブルガリアは勝てば逆転でフランスを上回り、出場を決めることができる。
両チームとも死力を尽くした戦いとなった。
先制したのはフランス。パパンの落としをカントナが豪快なボレーで決め、ゲームプランはいいシナリオを選択できたはずだった。
しかし、すぐさま5分後に同点とされ、前半を1-1で折り返す。
後半はお互い攻めあうも得点は動かず、試合も残りわずかというところまで進む。
もう時間は無い。フランスは時間稼ぎに入るが、ジノラが敵陣で不用意にセンタリングを上げ、ブルガリアにボールを渡してしまう。
そこからブルガリアは最後の攻めに出る。パス2本で前線の選手までボールをつなぎ、ミラクルなシュートをゴール天井に突き刺した。この時、時計はちょうど90分。
呆然とするフランス国民。
フランスは反撃する気力を残していなかった。

日本では「ドーハの悲劇」として有名な94年W杯予選ですが、フランスの味わった「パリの悲劇」のほうが痛烈です。
戦犯とされたジノラは国外移籍を余儀なくされるほど批判されましたが、武田選手はそれほどでもなかったですね。当時の日本のサッカーリテラシーの低さに助けられた感じですね。
このグループから勝ち上がったスウェーデンは本大会で3位、ブルガリアは4位。ヨーロッパ予選は大変ですね。

posted by サッカー フットサルマニア at 15:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー
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